時刻表復刻版1968年10月号(JTB MOOK)

 JTBパブリッシングから1968年10月ダイヤ改正号ーいわゆる「よん・さん・とお」ダイヤ改正のときの時刻表が復刻発売された。「よん・さん・とお」(=昭和43年10月)ダイヤ改正は、国鉄有史以来の白紙ダイヤ改正といわれ、東北本線の青森までの複線電化開業、全国的な特急列車の大増発が行なわれた記憶にとどめ置かれるべきものであった。当時私は高校生になったばかり。発売された時刻表を食い入るように読みふけったものである。時刻表は保存しておくのが慣例だが、整理が悪く行方不明。今回改めて復刻版を購入して当時を振り返ってみた。

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 時刻表復刻版1968年10月号(JTBパブリッシング2021.11.1発行)1980円

 巻頭には編集者によるこの号の特色が5ページにわたって記載されている。何と言っても索引地図ページは圧巻である。北海道や北九州の炭坑に由来する鉄路は原型のまま走っており、また北海道ではローカル線がほぼ全盛期の状態で、歌登町営軌道や定山渓鉄道なども末期だったと思うが奇跡的に残っている。また、国鉄連絡船の青函、宇高航路はいうにおよばず、宮島、仁堀、大島航路も健在であった。関門航路は1964年に廃止となっていたが、宮島航路は別会社として存続している。

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 時刻表復刻版の1968年10月号の「注目ポイント」解説ページは、元JTB時刻表編集長木村嘉男氏の筆になるもので、なかなかコンパクトにまとめられている。

 ページを見てゆくと、それぞれに思い出がある。「よん・さん・とお」の時点では北海道や東北地方には旅したことがなかったが、それぞれの地域のトピックスは鉄道ピクトリアル誌や鉄道ファン誌でチェックしており興味深かった。自分が住んでいる房総地区のダイヤや九州のダイヤにも格別興味がわいた。

 その中でも東海道本線の部分には、一般客の利用は出来ない修学旅行専用電車の時刻が記載されており、「ひので」「きぼう」「こまどり」などの停車駅をたどってみた。私の時代の東京都の公立中学校の修学旅行はまだ新幹線ではなく、155系「ひので」号である、行きは昼行在来線、帰路は夜行運転となっていた(私立や他県では新幹線だったらしいが)。「東京から関西へ」と題する車窓沿線案内の冊子が配られ、文字通り穴が空くほど読んだものである。

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 東海道本線の最後のページには「修学旅行用電車」の時刻が掲載されていた。

 読み進むにつれて、あれこれ思い出すことが多々あるが、関西からの寝台特急列車「明星」「彗星」「金星」などは高校を卒業してから一人旅をするようになって以後大いに利用した。しかし、「よん・さん・とお」の時点では新幹線は20分間隔運転だったが、以後の展開は目を見張るものとなってきた。同時に私自身の飛行機の利用が多くなり、北海道や九州ばかりでなく近場でも空路を利用するようになった。時刻表を駆使して事前に「行程表」を自作することより、パソコンやスマートフォンでやってしまうことが多くなった。時刻表はあまり利用しなくなったが、これも時代の流れなのだろうか。

*時刻表復刻版(JTBのムック)のHP


 

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