日本車両豊川製作所

 朝日新聞Be(2021.9.25朝刊別刷)に、日本車両製造豊川製作所が取り上げられた。「池井戸潤が撮る日本の工場」シリーズの一環で、見開き全面記事である。

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 朝日新聞朝刊(2021.9.25)別刷Beに掲載された見開き記事。


 新幹線車両を4000両も納入したとの実績が評価された日車は、かつては独立系の鉄道車両製造メーカーだった。近年JR東海の連結子会社となり、その関係でJR東海の新幹線車両N700S系のメーカーとなった。しかし、このところ赤字決算が続いている(新聞記事ではいっさい触れられていないが・・)。JR東海の子会社になったのは、リニア新幹線の車両搬入を一手にという思惑があったといわれているが、先行き不透明な状況が続いている。

 それはともかく、車両製造に関しては日本のトップメーカーであることには間違いない。ファン的には、高度成長期に名鉄パノラマカーの製造に携わった経験は大きかったと思う。同時に全国の国・私鉄のエポックメーキングの車両は、ほとんどが日車で製造されたといっても過言ではない。日車形ロマンスカーという言葉も生まれている。

 もっとも豊川工場の鉄道車両製造の歴史は新しい。元々が豊川海軍工廠の跡地に立地した工場であるが、鉄道では日車東京工場(埼玉県の蕨にあった)の方が有名である。昭和39年以後に豊川工場に集約が始まり、東京での車両製造はやらなくなった。砂町にあった汽車会社と同じような流れをたどっている。

 いまJR東海向けの新幹線車両は飯田線の豊川駅までつながっている工場専用線ではなく、工場正門から真っ直ぐに伸びる道路を使って、JR浜松工場までトレーラー輸送されるという。しかし、在来線や私鉄向け車両は、専用線~飯田線経由の甲種車両輸送で発送されている。京成電車の日車製造分も同様である。

 今後、総合車両製作所、近畿車輛、川崎重工業、日立笠戸工場などの行く末とともに、日車の歴史にも注目しておきたい。

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 日車夢工房が作った新幹線壁掛け時計。毎時車内放送のチャイムが鳴る。

 ところで、日車夢工房についても触れておきたい。車両製造メーカーの日本車両は、一般ファン向けに多種多様の鉄道グッズを作り続けていた。発足は1999年9月。さすがメーカーだけのことはあり、玩具の域をはるかに越えた精巧な鉄道グッズであった。

 我が家には駅メロ(壁掛け)時計があり、毎時00分には新幹線車内放送で使われているメロデイが鳴る。JR東海、西日本の両方の曲が入っており、居ながらにして新幹線の旅行気分が味わえる優れモノである。JR東海の浜松工場一般開放デーの時に買ってきた。残念なことに日車夢工房は2017年に販売を終了してしまった。


*朝日新聞のHP
*日本車両製造のHP

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