三省堂書店、建て替え

 東京神田駿河台にある三省堂書店(本店)の建て替えが始まるという。現在の建物は1981年3月に創業100周年を記念して完成したもので、それまでの木造2階建てから一気に近代的ビルになった。

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 靖国通りに面した本店の正面玄関。(2021年9月17日撮影)

 今の建物はまだ40年ほどしか経っていない。鉄筋コンクリート造りなので100年は持つと思っていたが、社会的寿命なのだろうか。まだまだ古い建物があるのに・・。

 三省堂書店には中学生の頃から折に触れて通っていた。でも同じ大型店の書泉が出来てからは、大量の鉄道書を取り扱う書泉の方に足が向いた。今では廃車車両から取り外した鉄道部品なども売られているので、書泉のほうが滞留時間は長い。

 三省堂を核とする神田の書店街は東京の中でも比較的時代の変化を受けないで営業が続いている。古本を扱う店舗は靖国通りの南側に立地しており、北側には1軒もない。夕陽を受けて本が焼けないためといわれている。昔の人は賢かった。

 靖国通りから1本南側のすずらん通りにも書店が並んでいる。東京堂や東方書店などファンが多い。あたりはかつて明治や中央、日大などが立地する大学街だったが、近年の学生の書店離れが急激に進んで(本はネットで購入するもの!?)、いまではサラリーマンの町になっている。古書店が撤退した跡には、サラリーマン向けの定食屋などが出来ている。

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 こちらは三省堂書店本店のすずらん通り口。(2021年9月17日撮影)

 駿河台下交差点では都電12番と2番が交差していた。2番は御茶ノ水駅から明大正門前を通過して駿河台下に至る路線だが、すでに戦前の1944年に廃止されている。が、近年お茶の水橋に出現した軌道敷跡で突然注目を浴びている。

 他方、都電12番は新宿駅前から四谷見附→九段下→駿河台下→須田町→両国橋→両国駅前と走っていた。このうち須田町から西側は1970年(昭和45年)に廃止されており、三省堂前と都電との組み合わせがなくなった。

 三省堂書店は来年(2022年)3月に営業を終了し、4月から解体が始まるという。なお、三省堂書店と本の出版をやっている「三省堂」とは直接の資本関係はない。辞書や専門書など、出版社の三省堂は神田三崎町(水道橋駅に隣接)に本社がある別法人である。

*建替え案内(三省堂書店)
*都電錦町線の跡

 

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