日本選手権1回戦 「タマリバ-関東学院大戦」

 全国クラブ大会の優勝チームが日本選手権出場枠を獲得して4年目。今年もタマリバクラブが、全国大学選手権優勝チーム(関東学院大)に挑戦した。結果から先に言うと、47-17で敗退した。後半早々にはタマリバがリードするシーンもあったが、学生とのフィットネスの差は大きかった。
 写真家の浅井慎平氏がTBSの朝の番組の中でタマリバの健闘を絶賛していた。テレビ中継をやらなかった地上波局は怠慢だとも・・・。そんな中で戦われた一戦。試合当日、タマリバの有志によってゲートで配布されたチラシの一文が目を引いた。彼等のこの一戦にかける深い思いが窺い知れる。以下、引用してみたい。

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【クラブとしての戦い】
 「ここまでやってきた。いよいよ明日が俺達の真価を問われる時だ」
日本選手権を控えた最終練習、円陣を組んだ仲間に、今年一年タマリバを率いてきた桑江が語りかける。頭上には満月が輝く。

 ここまで来る道のりは平坦ではなかった。大敗の2年前、万全の準備、思いをこめて挑み、敗れた1年前。オールドファンならずとも記憶されている、社会人王者と大学王者の一騎打ちであった日本選手権がトーナメント勝負になり、2003年からクラブカテゴリーにも挑戦の場が与えられた。クラブに1枠与えるのが妥当なのか、という疑問がささやかれることは否めない事実である。それに対し、我々は全国1,100のクラブカテゴリーの代表として明確な回答を提示しなければならない。

 「こだわり」 春のスタート時点で主将の桑江が全員に課したテーマである。社会人として仕事を遂行すること、学生として学業をおろそかにしないこと。それを踏まえた上でフィールドに集まり、ラグビーに取り組む際には、全身全霊で打ち込むこと。仕事や学業を第一の柱、として立てているからこそ、我々はラグビーに対しても真摯に取り組まなければならない。
 社会人であること、学生であることにこだわった上で、自分達のラグビーに思いを込める。そんなクラブとしての立脚点。
 だからこそ、仕事や学業を理由にしたくはない。勝てる可能性が1%しかないなら、10%に上げる努力をすればいい。10回戦って1回勝てるなら、その1回を最初に持ってくればいい。

 「チームがまとまり、今シーズンで一番いい試合ができました」 先週のクラブ選手権決勝で試合後にこう語った選手に、チームメイトが返した。「今シーズン、『二番目』だろ?」 「努力」という言葉だけでは全ての思いを表せない。「祈り」そして「感謝」とともに今年1年積み上げてきた成果を、「一番の試合」として見せるべく、選手達はフィールドに足を踏み出す。

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 タマリバの「思い」を共有できるクラブチームはまだ他にはない。全国レベルにランクされるクラブ=例えば全国クラブ大会出場チーム=に限ってみても、<1強全弱>の状態でタマリバの一人勝ちである。その一人勝ちのタマリバでさえ、日本選手権は突破できない。もっともっとクラブラグビー界の層を厚くし底辺を拡大し、全国ネットのクラブ組織を作り上げてゆかない限り、競い合うクラブは出現しない。クラブシーンはやがて風船のようにしぼんでしまうだろう。これからの戦略が望まれる。

<日本選手権1回戦レポート>
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2007/id3156.html

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