オホーツク流氷ツアー(3)

3日目(2019.2.18) 稚内市内


 オホーツク流氷ツアーの最終日、稚内で目覚めた。きょうは稚内市内の観光だけで、昼過ぎに稚内から飛行機で帰京する。


ノシャップ岬、瀬戸家、北市場

(3日目行程)
・稚内9:05(宗谷バス)→北防波堤ドーム(車窓)→9:15ノシャップ岬  *旭川230あ・675
・ノシャップ岬9:30(宗谷バス)→9:42旧・瀬戸邸
・旧瀬戸邸10:35(宗谷バス)→10:38北市場
・北市場11:15(宗谷バス)→11:30稚内空港
・稚内13:17(NH572便)→15:14羽田  *B737-800機(JA77AN)
・羽田空港第2タ15:40(東京空港交通バス)→検見川浜駅  *品川200か1876

 北海道は夜明けが早いと決め込んでいたが、4時にはまだ真っ暗だった。散歩は諦めた。ホテルの窓からは北防波堤が凍えるような姿で見える。外灯が点々とついているので余計その感がした。全日空ホテル、じゃなかったサフィールホテルの朝食は6時から開いている。利尻・礼文航路が6時台なのでその便を計っているのだろう。6時じゃあまりにも早いので、7時前にレストランへ出かけた。
 
 朝食レストランは団体客で混んでいるとの予想はみごとに外れた。ご婦人一人だけであった。窓際の席に通され、バイキングを堪能。品数は少ないが、一つ一つが丁寧に作られている。時々コックさんが顔を出して料理をチェックしていた。そのうち、同じツアーの方々も食事に出て見えた。

 きょうも出発時間は9:15分と予告されている。北海道ツアーなどでは早朝出発~夜到着という何百キロも走るコースが多い中、ゆったりした行程は大歓迎である。

 全日空ホテルは今年からサフィールホテル稚内と名前を変えた。ANA系列から離れて、ウインザーホテルを経営するホテル資本に売却されている。でも末永く営業してほしい。

 
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 3日目の朝、ホテル客室から北防波堤を眺める。窓が凍っているが、気温はマイナス3度とあたたかい。


 宗谷バスがホテルめぐまからの客を乗せてやって来た。あっという間に全員集合となったので、予定より10分早く出発した。最初は北防波堤を車窓から見学する。C55の動輪が保存してある前でUターンした。以前は機関車自体がおかれていたが、潮風で腐食したので車体は現存しない。

 ホテルから10分でノシャップ岬に到着した。もっと時間がかかると思っていたが、ここは稚内の住宅地の中のとったんにある灯台であった。日本で二番目に高い灯台とのこと。サハリンまで届くに違いない。土産物屋などはまだ開いていないので、見学を終えるとそそくさとバスに戻った。

 目の前には利尻・礼文が見えるが、利尻富士は雲がかかっているので確認できなかった。当たり一帯は自衛隊のレーダー基地で、基地の設備と同時に隊員や家族の住む住宅が並んでいた。宗谷バスの終点停留所がポツンとあった。


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 きょうは半日の行程だ。まずはノシャップ岬に行った。通過したことはあるが、下車したのは初めてである。

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 ノシャップ灯台は日本で2番目に高い。1番は日御碕灯台である。

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 うっすらと礼文島が見えた。


 ノシャップ岬と灯台見物で行程表に載った見学個所はおわりだ。しかし、時間がたっぷりあるので添乗員さんが気をきかせて、旧・瀬戸家を見学することになった。

 10分で稚内駅周辺まで戻る。駅から数分のところ瀬戸家はあった。瀬戸家は底曳き網漁船の網元の家で、200カイリ以前の漁業で財を成した家である。ニシン御殿の次の時代の漁業者といえる。稚内港を基地として数十隻の漁船を持ち、昭和20~40年代が全盛期であった。

 建物自体は民家のようにしかみえないが、使われている材木や建て方が粋を凝らしてあり、一見の価値がある。稚内市初の登録有形文化財とのこと。中へ入ると昔ながらのこじんまりとした民家であった。鰊御殿は有名だが、戦後の漁業はサケマスの底曳き網漁が中心となっており、地元の名望家として君臨していたことをうかがわせた。いまの稚内港では漁船はほとんど見かけないが、展示された写真を見ると全盛期を彷彿させた。いまの瀬戸家は、漁業をやっておらず、市内でガソリンスタンドを経営しているとのこと。瀬戸家の前には通りに面してGSがあった。


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 時間があったので旧・瀬戸家を訪ねた。底引き網漁船の網元だった。鰊御殿の稚内版といったところか。


 瀬戸家から3分で稚内駅隣接の北市場へ着いた。昨日毛ガニをさばき方を教えてくれたオジサンのいる土産物屋である。でももう買うものがなくなった。

 稚内駅構内のキタカラへいって、昼食のサンドウイッチを買ってきた。昼が付いていないので弁当のオプション案内があったが、もう海産物系は食傷気味である。この後空港で食べたがなかなか美味しかった。駅をのぞいてみると、ガランとしていて誰もいない。北海道の鉄道は危機的状況である。


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 稚内駅前に戻ってきて北市場で御土産物タイムとなった。私は駅を再訪してみた。午前中は列車が来ないという何とも危機的状況である。若い駅員さんが希望を持てるJRになって欲しい。

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 左が北市場、背後が駅舎ビルである。ここからバスで空港へ向かった。


 北市場から稚内空港へ向かう。飛行機まで2時間近くあるのでゆったり過ごせたが、空港以外には何もない。おまけに一昨年まで2軒あった空港売店のうち、ハートランドフェリーが撤退しており、ANAフェスタだけの簡素な売店となっていた。

 大きなスーツケースはANA快速宅空便で送る。1個1000円で自宅まで届くので羽田での受取りの手間がない。また、係員に満席かどうか尋ねたら、空いているとのこと。それならと団体搭乗券は翼の上だったので眺めのいいところへ変更をお願いした。そうしたら前から3列目、プレミアシートの真後ろに変更してくれた。一昨年の稚内便でも変更に成功しており、この便は相性がいい。

 稚内駅内のパン屋で買ってきたサンドウイッチを食べていると、東京からのB737-800機が降りてきた。制限エリアに入り、添乗員さんが手を振って見送ってくれた。

 13:20分にドアーが閉まった。機長は長尾、CAは加藤他が乗務しているとか。13:20分に後退が始まり、滑走路に向かう。航空管制官がいないので機長の判断で離陸する。

 誘導路はないので、滑走路を東端までタキシングし、そこでUターン、あっという間に飛び上がった。雲が多いが、稚内市街地を過ぎると利尻島と礼文島が見える。利尻富士も確認できた。特にサロベツ原野越しの利尻富士は圧巻であった。

 オロロンラインの上を飛んでいると、雲だか島影か分からないながらも、焼尻島と天売島が見えてきた。一度渡ってみたいと思っている。 

 それ以後は雲が厚くなってきたが、札幌市街地と羊蹄山は確認できた。13:50分ごろ機長のアナウンスが入る。高度4万フィートで飛んでいるそうだ。支笏湖の上を飛んでいるので、新千歳空港からの航路に乗ったようだ。北海道に別れを告げて本州が見えてきた。

 青森、岩木山、三沢、花巻と飛んでいるようだが雲がかかって見えなくなった。関東平野に入ると雲が切れた。どうやら千葉の上空のようだ。千葉ニュータウンを眺め、自衛隊下総基地の滑走路を眺めると我が家の上付近を通過した。千葉市街地から市原上空へ回り込み、15:04分に羽田空港D滑走路へ着陸した。飛び上がることは多いが、着陸したのは久しぶりである。


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 東京からの便がほぼ定刻にやってきた。ジェット機なので乗降はブリッジからである。

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 滑走路1本だけの空港なので誘導路はない。滑走路を一番端っこまでタキシングしてUターン。そして飛び上がった。

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 空港の直ぐ横は海である。オホーツク海と日本海の境目になっており、43キロ先にはサハリンが遠望できる。

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 薄っすらとだが稚内の町越しに利尻島の利尻富士が見えた。

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 日本海側に出ると利尻島がぽっかりと浮かんでいた。

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 サロベツ原野越しに利尻富士を眺める。

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 しばらく飛ぶと、焼尻島と天売島が見えた。一度行ってみたいものだ。

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 札幌を通過すると羊蹄山(蝦夷富士)が見えてきた。

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 新千歳空港の真上を飛ぶ。支笏湖がきれいだ。この後津軽海峡を渡り、十和田湖、津軽富士、田沢湖と遠望した後は雲がかかって見えなくなった。関東平野に入ると、富士山が雲海の中から頭をもたげていた。

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 羽田空港には珍しく定刻到着だった。沖止めだったのでバスで駐機場内を走り回った。


 着陸後は延々と地上を走り、ターミナルビルにはつかずに沖止めとなった。15:15分にドアーが開いた。バス2台で到着ロビーへ運ばれた。宅空便なので受取り荷物はない。直ぐに外へ出ると目の前がリムジンバスのキップ売り場だった。

 千葉中央行きが直ぐに出る。13番降乗り場へ行くとガラガラだった。バスは京成や千葉シテイバスではなく、東京空港交通バスである。第1ターミナルを経由して高速道に入ると太井料金所手前から渋滞している。バスは太井南で一般道へ迂回した。側道を走って東京港トンネルの手前の大井から再び高速に入った。この辺りの判断はさすがだ。湾岸習志野で一般道へ下りて、検見川浜駅で下車。タクシーで帰宅した。


 2泊3日の流氷見物の旅が終わった。今回は北海道のツアーにも関わらず、朝の出発時間が9時とゆったりしており、また、満腹グルメ旅というツアー名に違わぬ海産物のオンパレードだった。


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