「北の国から」に思う

富良野駅舎(2011.6).jpg
 富良野駅(根室本線・富良野線)の駅舎。2011.6.17にクラブツーリズムのツアーで参加してDE15牽引の展望列車に乗車したときのものだ。「北の国から」の時代から10年ほど後だが、その間の国鉄(→JR)の衰退ははなはだしい。駅前は閑散としていた。

 名優だった田中邦衛さんがなくなった。「北の国から」で20数年にわたって父親役を演じた。フジテレビの放映は知っていたが、実は見たことがなかった。1回も・・・。

 田中さんが亡くなってここ数日、追悼番組などでドラマを見た。なかなかのドラマだったことがうかがえる。子役から大人まで成長とともに演じた吉岡秀隆さんのナレーションがなかなかいい。元・放送部として感じたことだ。

 もっとも脚本のことより出てくる鉄道シーンに惹かれた。いしだあゆみさん演ずる母親と純と蛍との離別シーンでは、富良野駅での急行「狩勝4号」札幌行きが出てくる。国鉄急行色のキハ56は7~8両もつないでいる。石勝線開通直前のロケと思われ、根室本線には元気があった。

 気動車のナンバーのほか銘板や塗装票なども大写しになって出てくる。それと窓を全開にして身を乗り出して手を振るシーンは、いまなら鉄道側から許可されないだろうが、なかなかの迫力であった。

 その数年後の設定で、蛍ちゃんが子供を抱えて富良野駅を発車する旭川行きのシーンがある。見送りに来ていた田中邦衛さん演ずる父親が動き出した気動車(どうやらキハ40 726のようだ)に追いすがるように窓を叩くシーンがある。駅員さんが必死で止めようとするが、二人とも雪のホームで転倒してしまう。感動のシーンだが、実際にはありえない事態だろう。こんなことを言うのは粋じゃないが・・・。

 私もある駅で乗車直前にドアーが閉まって動き出した気動車に遭遇したことがある。ドアーに手を触れると、列車は停車し、ドアーが開いた。運転士は後方ミラーで確認・確認・また確認をやっているのだ。

 なお、この時のシーンに出ていた蛍ちゃんの子供(赤ん坊)は、今年22歳になったという。月日の経つのは早いものだ。


 鉄道同様にバスも出てくる。北海道中央バスの「高速ふらの号」は側面に愛称板を付けている。西の西鉄バスとともに、最大のバス会社である中央バスの元気な姿が頼もしい。

 また、側面に「旭川電気軌道」と大書きした路線バスが出てくる。ふらのバスに譲渡以前の路線と思われる。かつて富良野市街は旭川電軌が路線免許を持っていたのだ。


 鉄道、バスとともに貨物便トラックも多々登場する。純クンが中学を卒業して東京へ就職するシーンでは、トラック便を止めて、便乗させてもらうシーンがある。古尾谷雅人さんが演ずる一見無愛想な運転手が純クンに向かって封筒を指差し、「お前のオヤジが置いていったが、これは受け取れん。」と語る。中にはビン札の端に泥が付いた1万円札が2枚。「お前の宝物にしろ。一生取っておけ。」というせりふがいい。個人的にはこの場面が一番良かったように思う。

 そんなことを思いながら「北の国から」の追悼番組をみていた。

「北の国から2002遺言」
「北の国からに登場した21年間の鉄道名場面集」
 

  富良野線に乗車したのは、2002.5.17だった。私としてははじめて札幌以遠のJR線に乗車した。高規格の石勝線に感嘆し、乗換えた根室本線の新得~富良野間のキハ40単行は、かろうじて快速「狩勝」と称していた。2021年現在災害不通中だが、そのまま廃止となる可能性が高い。残念だ。

 2度目は父を連れての2011.6.17の道東周遊の旅だった。富良野駅からトロッコ列車に乗っている。バスガイドさんの「北の国から」の説明はなかったように思う。富田ファームなどの定番観光地をはじめて巡った旅だった。




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