北のシルクロードと蝦夷錦

 きょう(4/18)の朝日新聞別刷BEに、<北のシルクロード/松前藩の切り札「蝦夷錦」>が掲載されていた。蝦夷錦とは京都の西陣織のようにきらびやかな織物なのだが、産地は中国南部のベトナムとの国境に近い地方である。

 こうした煌びやかな工芸品が日本にやってきたのは南西諸島経由でも、朝鮮半島経由でもなく、和人とアイヌとの交易によって物々交換が繰り返される山丹貿易で渡来したものである。蝦夷錦は博物館などへ行けば見られるだろうが、私がはじめて見たのは青森県の佐井漁港だった。

 青森で所用があったときに、函館空港から大間航路で本州側に戻り、タクシーと航路(シーライン)を利用した。途中の佐井漁港には、港の近くに「アルサス」というちょっとした博物館があった。そこに「蝦夷錦」が展示されていたのだ。司馬遼太郎の「海道を行く」で読んでいた蝦夷錦だが、実物を見たのは初めてのことだった。

 山丹貿易の前線基地は松前藩で、松前にも2度ほど行ったことがあるが(残念ながら鉄道廃止後)、産物は日本海側の北前船で大阪などへ運ばれた。下北半島の佐井は航路から外れると思っていたので、交易品が佐井に残っていようとは想像していなかった。

 中国大陸からアムール川を下り、結氷した間宮海峡を渡ってサハリン(樺太)に入り、宗谷海峡を経て蝦夷地まで延々と山丹貿易で渡来したとは壮大なスケールの話ではある。

 *松前藩の切り札「蝦夷錦」(朝日新聞BE)

 *エアドウと大間航路
 *北斗星で奥羽貨物線の旅(松前訪問)
 *津軽海峡文化館ミュージアム(アルサス)

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